
年齢とともに、だんだんと感じる老け顔になっていないかという不安。じつはその顔のアンチエイジングをするコツは表情筋を鍛えることにあります。老け顔にみえてしまう原因と対策したい表情筋について覚えておきましょう。
■顔が老けて見られる原因
顔が老けて見えるのには、若い時と比べて以下の3つが大きな違い・原因があるためです。気になる方は自身の顔と一緒にチェックしてみてください。
○しわ
老け顔の中でも印象が残りやすいのが、シワの多さや深さです。目の下や目尻、口元にできるシワは自分でも気になってしまうもの。歳を重ねてだんだん量が増えると、メイクでも隠し切れなくなってきてしまい悩んでいる方も多いでしょう。乾燥も原因となるため、日ごろからの保湿ケアも大切です。
○たるみ
鼻の脇から伸びて口元を強調してしまうほうれい線を代表として、顔の肌がたるんでしまうと目立つようになる部位が複数あります。目の下の黒クマもそのひとつ。そのほかにも頬やまぶたも該当します。
たるみの原因も基本はしわと同じく、肌のハリが失われること。具体的には、肌に含まれる水分やコラーゲンが減ってしまうと弾力がなくなってきて、肌が垂れ下がるような状態になってしまうのです。
○しみ
老け顔の印象を強めてしまうのがシミ。年齢とともに顔のいたるところに現れるようになるばかりか、だんだんと濃くなってきてしまうのも悩みどころです。化粧ではなかなか隠し切れないため悩みの方も多いかもしれません。
<表:顔が老けて見られる原因>
■鍛えるべき5つの表情筋
女性の顔を若く見せるためにはこういった原因を解決するのが一番。スキンケアやコスメにこだわるだけでなく、顔へのアプローチも大切です。とくに、肌のたるみは表情筋のエクササイズで筋肉を鍛えることで対策できます。トレーニングで、肌を支えてくれる力を上げてあげれば、肌のたるみを防いでくれることが期待できるからです。なかでも、下記の5つの表情筋はできる限り対策しておきたい個所になりますので覚えておきましょう。
○前頭筋
「顔と頭はつながっている」とはよく言われることですが、前頭筋はまさにその結合部分、おでこを覆うように位置する筋肉のことです。ここを鍛えると、おでこにできるシワの対策に。さらに、顔の肌全体の重さを支える力を増してくれることも期待できます。
○眼輪筋
眼輪筋は、目の周りに位置する筋肉で、目の下・目の上の両方をカバーしています。まぶたのたるみを防ぐのはもちろん、目じりのシワや目の下の気になるたるみにもアプローチするためにトレーニングをしたい表情筋です。
○頬筋
頬筋は、名前の通り頬にある筋肉で、口角から頬にかけて伸びています。この筋肉が衰えてくると口角が下がってしまうため、老け顔の元に。表情筋トレーニングでも重点的に取り組みたい個所です。
○口輪筋
口の周りにある筋肉で、衰えると口元のたるみにつながってしまいます。頬筋とともに顔の下半分のたるみをなくすためにはトレーニングをしておきたい個所です。
○おとがい筋
おとがい筋とは、唇の下にある筋肉。力をこめると梅干しのようにしわがよる部分がありますが、ここがまさにおとがい筋のあるところです。アゴの皮膚を引っ張る役目を持っており、首にかけてのたるみが気になる方はここを鍛えるのが良いかもしれません。
■表情筋トレーニング
鍛えるべき表情筋がわかったら、具体的なトレーニングの方法です。ここでは、代表的なものとして、ほうれい線をなくすための頬筋のトレーニングとおとがい筋について紹介します。
○頬筋へアプローチするトレーニング
トレーニングを始める前に、鏡をみながら「あいうえお」をはっきりと発生しながらゆっくりと口を動かす準備運動をしましょう。これで、緊張をほぐしながらいろいろな表情をつくります。
まずは、大げさな笑顔をつくってみます。口角を上に引き上げて大げさに笑い顔を作ってください。この時に、目も大きく開くと、眼輪筋へもアプローチできます。さらに、ここから頬を思いっきりふくらましながら「ぷんぷん顔」を作りましょう。ふくらます方向は、横や下ではなく鼻に近い顔の上部分。ほうれい線ができやすいところを意識します。
最後は、口を大きく縦に開いて唇は巻き込むような感じで口の中へ。そのまま、右・左と口の位置を動かします。ゆっくりと左右それぞれ5秒ほどキープするように動かしてみてください。
○おとがい筋を鍛えるトレーニング
背筋を伸ばして頭を斜め上に向けましょう。次にこの状態をキープしながら、下唇と上唇を顔の上に向かって突き上げ5秒持ち上げた状態を維持します。終わったら、少しずつ元に戻してください。
これらのトレーニングは、慣れてしまえば流れるような形で行えますし時間もかかりません。毎日、習慣的に取り組んでみましょう。表情筋は意識しないとなかなか使わないため、毎朝や入浴中などに習慣として根気強く解決を目指しましょう。
■肌そのものを元気にする必要がある
表情筋を鍛えるトレーニングで、顔のたるみの予防・改善が期待できることを紹介しましたが、あくまでこれらは選択肢のひとつ。老けると肌のハリや弾力が失われてしまうことは、表情筋を鍛えることでは防げません。
そのため、肌のたるみを改善するためには、肌そのものへのアプローチも必要です。ハリを司る成分を増やしたり、美容機器で内側へ働きかけたりする方法も検討しましょう。
○繊維芽細胞を増やす
真皮のさらに奥には線維芽細胞と呼ばれる細胞があります。肌のハリをキープするために必要なコラーゲンを生成する働きを持つため、この細胞の働きを強くしたり、増やしたりすることは肌のたるみを根本から改善するのに必須です。若返りを目指すのにも近道でしょう。
老化による働き・数の低下だけでなく、紫外線によるダメージでも減ってしまうことがわかっているため、日ごろの生活から対策をしていきましょう。また、プラセンタやコラーゲンペプチドの摂取によって、増加を期待することができます。
○内側から活発にする
食品の摂取や日頃の対策も重要ですが、その他の手段として内側から働きかける美容機器を使うのも選択肢でしょう。代表的なものが、リブセラが採用している「エステティックプラズマ」です。プラズマ医療は、プラズマを用いて細胞を直接刺激する治療で次世代の治療器具を用います。
この装置を使えばこれまで難しかった、「肌の内側へ働きかけて活発化させる」という方法が採れます。表情筋を鍛える対策だけでは物足りない方やより大きな効果を求めたい場合には、もともと取り組んでいた対策に加えてリブセラ施術の利用も検討してみるのもオススメです。