
朝メイクをするときに、鏡を覗いたら気づくクマ……。最初のうちは薄くて寝不足が影響したのかと考えていても、だんだん歳を経ると濃くなっているように感じている方もいるかもしれません。このクマのように思えるものは、10代や20代で出現する「青クマ」とは違う種類のクマで、「茶クマ」や「目の下のたるみ」と呼ばれるものです。ここでは、どうして、だんだん目の下のたるみが出てくるのかについて、その解消方法とともに説明していきます。
■目の下のたるみの原因
目の下のたるみは、顔や体の他の部位で現れる、しわやたるみと同じく、いくつかの原因が合わさって起きるものです。代表的なのは、以下の4つの理由。それぞれ覚えておきましょう。
○筋肉の衰え
目の下のたるみは、表情筋を中心とした筋肉が衰えてしまうのが大きな原因です。年齢を重ねると、どうしても肌を支えている筋肉が衰えてきてしまいます。こうなると、肌に内包される皮膚や脂肪が溜まりやすい箇所は、その部分だけ垂れ下がるような状態に。目の下はもともと膨らみやすい箇所なので、クマに似たような形でとれない「たるみ」へと変化してしまいます。
○肌のハリや弾力の低下
筋肉だけでなく、肌のハリや弾力も加齢と共にだんだんと衰えるのもたるみの原因です。人の皮膚は皮下組織と真皮、そして肌表面にある表皮で構成されていますが、このうち皮下組織は、目に見える肌ではないものの、線維芽細胞がいるところ。ここでコラーゲンやヒアルロン酸を生成しています。
若いころにハリと弾力があるのは、この線維芽細胞の働きが活発で上記のような成分が真皮に豊富に含まれているからです。しかし、加齢とともに、線維芽細胞の働きが弱まってきてしまうと、生成量が減少してしまい、弾力が下がってきてしまいます。さらに、年齢を増すと、線維芽細胞自体の数も減少することが知られており、このまま放っておくとどんどんたるみが助長されてしまうかもしれません。
○紫外線
目の下のたるみは、紫外線による影響も原因のひとつとなっています。紫外線にはUVAとUVBの2種類の波長が知られていますが、なかでも、肌の深いところまで届くUVAは対策が必須です。
UVAは、波長が長く真皮に届くといわれる紫外線。先ほど説明したコラーゲンやヒアルロン酸を生成する「肌のハリを保ってくれる細胞」である線維芽細胞にダメージを与えてしまうことが指摘されています。しかも、そのダメージは回復されるものではなく、蓄積されてしまうもの。紫外線対策を意識していないと、年齢とともにどんどん悪化してしまうのです。
○乾燥
皮膚の乾燥した状態は、肌のたるみやシワの原因になります。特に、目の下は皮膚のなかでも特に、厚みがなく薄い部分です。保湿を怠っていると、肌のハリに必要な水分が失われやすくなってしまい、他の原因と組み合わさってどんどん皮膚の細胞が老化する状況に陥ってしまいます。
また、乾燥は保湿をするのが対策方法ですが、乾燥自体を引き起こすものに対するケアも大切なことです。たとえば、先ほど説明した紫外線対策もそのひとつ。UVAが真皮や奥深くへのダメージを与えるのに対し、UVBは表皮への刺激が大きい波長のため、乾燥を引き起こしやすい紫外線といえます。
さらに、目をこすったり、メイク落としの際にアイメイクを落とそうとゴシゴシと洗顔したりするのも要注意。摩擦によって小さな傷ができ、その修復のために乾燥を引き起こしやすくなるからです。クレンジングオイルはクレンジング力が高いほど乾燥を招きやすいといいますが、あまりゴシゴシしなければならないような力の弱いものも考え物でしょう。
■目の下のクマの種類と原因
目の下のたるみの原因は上のようなものですが、一見たるみに思えても、実際にはクマというケースもあるため、下記のようなクマの種類かどうかのチェックも大切です。クマといっても3種類があり、それぞれ原因や見た目が異なるので注意してください。
○黒クマ
黒クマは、目元の肌がたるんでしまってできている凹凸が原因。このデコボコによって、影になる部分ができてしまっており、これが黒いクマのようにみえてしまうのです。つまり、目の下のたるみを解消すれば消せるクマでもあります。
他のクマとの見分け方は、上を向いた時に目立つかどうかです。黒クマであれば影がなくなって目立たなくなります。むくみがある場合にはさらに目立ってしまうため、ケアも複数になってしまうことに注意が必要です。
○茶クマ
茶クマは色素沈着によってできたクマ。メラニン色素の付着や、角質が厚くなることが原因です。メイクのクレンジングが甘くて化粧品が残ってしまったり、アレルギーなどで肌荒れしたりしてしまっていると、できやすくなってしまいます。
茶クマの判別方法は、色が明らかにくすんでいるか、ファンデーションやコンシーラーなどのコスメで隠せてしまうかといった方法で確かめてみましょう。茶クマ自体は表面の変化のため、メイクでカバーができるためです。
○青クマ
青クマは、「クマ」といわれて良く思い浮かべるもの。これは、血行不良によって血管内の巡りが悪くなり、血が黒っぽくなったときにその血管が皮膚の薄いところでは、青く見えるようになります。目の下は皮膚が薄く、血管の色が透けて見やすいため、青クマはできやすくなってしまいます。なお、肌の色が変化しているわけではないため、皮膚を引っ張ってもクマは移動しません。
寝不足でできる印象が強い青クマですが、血行不良が直接の原因となるため、そのほかにも冷え性やストレスはもちろん、眼精疲労も影響します。パソコンを使う仕事をしている方や、スマホを長時間触ってしまう方は目の疲れが溜まりやすいため注意しましょう。
<表:3種類のクマの特徴・原因・見分け方>
原因 | 見分け方 | |
---|---|---|
黒クマ | 肌のたるみ | ・黒っぽい ・上を向くと消える |
茶クマ | 色素沈着 | ・くすんでいる ・メイクで隠せる |
青クマ | 血行不良 | ・青っぽい ・皮膚を引っ張っても動かない |
■眼輪筋を鍛えるエクササイズ
厄介な目の下のたるみ・クマの解消を目指す方法のひとつに、顔の肌を支える筋肉を鍛えてリフトアップの力を向上させることも挙げられます。目の下のたるみを解消させるためのエクササイズとして、眼輪筋と呼ばれる目の周りにある筋肉のトレーニング方法をご紹介しましょう。
まず、眉の上に人差し指を固定し、眉をゆっくりと上げていってください。このとき、人差し指は眉を上げようとする力に反発するように押さえつけるのがポイントです。この状態で、5秒間キープしてください。上まぶたが伸びるところが止めるとき。キープ後はゆっくりと上げていた眉を下げていきましょう。
このエクササイズは、目の下のたるみに効果が期待できる下まぶた部分の眼輪筋に働きかけるものです。さらに、眼輪筋の周りにある表情筋も動かせるので頬のたるみ対策も同時に期待できます。ちょっとした時間でできるため、毎日入浴前など決まったところで繰り返し行うのがおすすめです。
■肌にハリを与える栄養素
エクササイズのように、普段なかなか使わない表情筋を鍛えるのもたるみ対策のひとつですが、加齢と共にだんだんと失われてしまうとされる肌のハリを復活・維持するためには栄養をきちんと摂ることも大切。下記のような栄養素を意識してみましょう。
○ビタミンC
ビタミンCは「肌のハリの元」ともいえるコラーゲンの生成に関わる栄養素です。さらに、鉄分の吸収やアンチエイジングにもつながる抗酸化作用も期待できるため、健康的に肌の若さをキープするためには特に大切な栄養といえるでしょう。
○コラーゲン
肌を潤いのあるプルプルした質感を作り上げるのがコラーゲン。タンパク質のひとつで、人のカラダにあるタンパク質の30%を占めています。主に弾力が必要な箇所に使われる栄養素で、肌はもちろん、血管や骨にも含まれているのが特徴です。直接摂取しても吸収されないと思いがちですが、コラーゲンの摂取は、体内に生成を促すシグナルになるとされており食材からの摂取も効果が期待できます。
○レチノール
レチノールは、ビタミンAの一種です。コラーゲンの生成を促進し、眼精疲労を和らげるなど、目の下のたるみにとっては大切な栄養といえます。鶏レバーやいくらなどに豊富で、動物性脂肪からの摂取もできますので、意識的に摂取しましょう。
■プラズマで目の下のたるみやクマを改善
目の下のたるみへのアプローチは食生活やエクササイズだけでなく、美容機器に頼る方法もあります。そのなかでもおすすめなのが、エステティックプラズマによる改善。リブセラは、いま医療分野で注目されているプラズマ理論を応用した美顔器で、肌のハリを取り戻して、衰えてしまった肌質を改善するのに役立ってくれる装置です。
これまでの美顔器とは異なるアプローチをする機器ですので、他のエステでうまくいかなくて悩みが解決されない女性の方でもこれであれば解決できるかもしれません。また、ヒアルロン酸注射に比べてもリスクが少ないとされ、顔全体にアプローチに可能なため、手軽にもかかわらず大きな効果が期待できるでしょう。目の下のたるみが気になるといった方は、リブセラに注目してみてください。