
目の下のクマは老け顔に見られる大きな原因のひとつです。クマを見て「疲れてるのかも」と感じる方も多いのではないでしょうか。実は、目の下のクマは、疲れだけでなく遺伝が原因の場合もあると知っていましたか?今回は遺伝性のクマを解消する方法をご紹介します。悪化する前に適切に対処しましょう。
遺伝でクマができる場合もある
クマができる原因には、寝不足などからくる血行不良があります。しかし、きちんと眠っているはずなのに、クマができてしまうこともあります。それは遺伝が原因となっているかもしれません。まずは遺伝性のクマができる原因について解説します。
メラニン色素が多いケース
メラニン色素が生まれつき多い人がいます。メラニン色素が多い人は、目元に色素沈着が起こることで、茶クマになりやすいと言われています。また、メラニン色素は年齢とともにどんどん蓄積されるのが特徴です。年齢を重ねるとターンオーバーも乱れてくるため、状態は悪化しやすくなります。
同様に色素沈着が原因となるケースでは、アレルギーの可能性もあります。アトピー性皮膚炎などの場合、目元の肌に炎症が起きると、色素沈着が酷くなります。
目の下の皮膚が薄いケース
目の周りの皮膚は、他の部位と比較すると肌が非常に薄くデリケートです。遺伝的に目の周りの皮膚が薄い人は、皮膚の下にある静脈が透けて見える場合があります。このタイプのクマは青クマと呼ばれます。
遺伝性のクマは治らない?
遺伝の場合でも、状態を悪化させているのは日頃の習慣です。ちょっとした悪習慣によって、クマは徐々に酷くなっていきます。また年齢にしたがって、肌のたるみが起こりやすくなります。たるみがあると目の下に影ができ、クマが悪化したような印象に繋がります。
クマを改善する習慣や目元のケアを心がけることで、遺伝性のクマを治すことは可能です。適切な方法で綺麗な目元を目指しましょう。
遺伝性のクマを解消する方法
遺伝性のクマも正しくケアを行えば、徐々に薄くなっていきます。しかし即効性がある訳ではありません。毎日のケアで、少しずつ改善を目指しましょう。遺伝性のクマだからと言って、特別なケアが必要になる訳ではありません。基本的には通常のクマと同じケアで大丈夫です。具体的なクマの解消方法をご紹介します。
睡眠の質を上げる
寝不足は、目の下のクマの主な原因です。寝不足で血流が悪化すると、目の周りの毛細血管の血流も滞ってしまいます。そのため、まずは睡眠の質を上げましょう。規則正しい生活や、ぐっすり眠れる環境作りが大切です。お気に入りのアロマや寝具などを選ぶようにしましょう。
また、目を温める、軽くマッサージするなどのケアもおすすめです。ホットタオルや専用のアイテムなどを使用して、血流を促進しましょう。血流が改善されると眠気が起こりやすくなります。マッサージはクリームなどを使用して、肌に負担がかからない心がけてください。
食生活を改善する
身体の内側からクマを改善するためには、毎日の食事が重要です。血流促進やアンチエイジング効果のある食材を積極的に食べるようにしましょう。
狙う効果 | 栄養素 | 主な食材 |
---|---|---|
血流促進効果 | 鉄分・葉酸などの栄養素 | レバー、昆布、小松菜、ショウガ、海藻類など |
アンチエイジング効果 | 抗酸化力が高い栄養素 | 緑黄色野菜、大豆製品、ナッツ類、トマトなど |
美白効果 | ビタミンC | 赤・黄ピーマン、アセロラ、モロヘイヤ、レモンなど |
眼精疲労改善効果 | ビタミンA | レバー、ウナギ、焼き海苔など |
脂っこい食べ物や偏食などは、肌老化を進める原因になります。意識的にバランスの良い食事を摂るようにしてください。
入念にスキンケアをする
クマを改善するためには、色素沈着を改善させることが重要です。コンシーラーなどの化粧や洗顔料をしっかり洗い流すようにしましょう。ただし、肌のこすり過ぎには注意してください。肌にストレスがかからないよう、優しくケアしてあげましょう。
また目元専用のアイクリームを使用するのもおすすめです。専用クリームであれば、敏感な目元にも安心して使えます。色素沈着のケアと一緒に、シワの解消もできるはずです。さらに美白効果が高いアイテムを使用することで、メラニン色素の軽減効果が期待できます。
日焼け止めを使う
紫外線は、メラニン色素を増やしてしまう原因です。日焼け止めやUVカット仕様のサングラスなどを使って、紫外線対策を行うようにしましょう。紫外線は一年中降り注いでいます。そのため、冬も日焼け止めを塗るのがベストです。
目元に使う日焼け止めは、肌に優しいタイプのものを選ぶようにしましょう。目元は皮膚が薄いこともあり敏感なので、少しでも肌荒れなどの症状が現れたら使用を中止することも大切です。また、日焼け止めを使った後は、丁寧に洗い流すこともお忘れなく。日焼け止めの成分は、肌に残ると強い刺激となり、クマを悪化させる原因にもなりかねません。
サングラスを使う場合は、UVカット率が高いものを選びましょう。安価なサングラスだと、色味だけが濃くUVカット率が低いものもあるので注意してください。
禁煙
タバコは、肌にとって最も悪い習慣です。タバコによって、血行不良が起こりやすくなると言われています。血行が悪くなれば、目の周りの筋肉の動きに影響が出る可能性もあります。目元の肌は非常に薄いため、タバコの影響を受けやすいのです。現在タバコを吸っている方は、禁煙することで、クマを改善だけでなく肌のアンチエイジングにも繋がります。
ただし、禁煙が過度なストレスになるのも良くありません。ストレスは肌を酸化させる原因とも言われています。肌の酸化は、目元のくすみなどに繋がります。ストレスが溜まらないように、無理なく禁煙することが大切です。
自分の力だけではどうにもならない場合は、禁煙外来がおすすめです。最近では病院で禁煙治療が受けられるようになっています。身近に対応しているクリニックがあるはずなので、禁煙が難しい人は一度相談しに行ってみてください。