
毎日行っているスキンケア。お肌のためにも、しっかり丁寧に行うほどいいと思っていませんか?実はスキンケアのやり過ぎによって、お肌にダメージを与えてしまうことがあります。正しいケア方法を学んで、女性らしい美肌に導いていきましょう。
スキンケアのやり過ぎは過剰保湿の原因
スキンケアといえば、「とにかく保湿」と思っていませんか?その考え方自体は間違いではありません。お肌にとって保湿することは大切です。しかし過剰な保湿はNG。たとえば洗顔後に導入液・化粧水・乳液・美容液・クリームなど多量のアイテムを使用していませんか?その行為によって、肌は過剰保湿の状態になっているかもしれません。
また保湿用のマスクやパック、美顔器を毎日のように使う行為も、かえって過剰保湿になってしまいます。肌のためを思うあまりやりすぎていないか、自分のスキンケアを見つめ直してみましょう。
スキンケアのやり過ぎによる肌トラブル
せっかくのスキンケアも、やり過ぎによって肌トラブルを起こしてしまえば意味がありません。ここでは過剰なケアによってどのような肌トラブルが起こるか紹介します。自分の肌に当てはまっていないかチェックしましょう。
皮脂のバランスが崩れやすくなる
化粧水を塗ったあと、蒸発を防ぐために乳液をつけることは常識です。ただし乳液の塗りすぎには問題があります。乳液をつけすぎると、お肌の皮脂膜バランスを崩す原因になってしまうでしょう。
ニキビの原因
ニキビは食事や生活習慣などのライフスタイルが大きく関係していますが、スキンケアの方法もニキビを招く原因の一つです。ゴシゴシと洗顔をする、乳液やクリームを過剰に塗るなど間違ったスキンケアを行うと、お肌の正常なターンオーバーが乱れてしまいます。これにより皮脂が過剰分泌されると、常在菌のバランスが崩れることに。その結果、ニキビや肌荒れの原因に繋がる恐れがあるのです。
毛穴の開き
お肌のターンオーバーが乱れると、皮脂の過剰分泌によって角質が詰まり、毛穴が開く原因に繋がります。特に顔のTゾーンは、顔のほかの部位と比較して毛穴の数が7~8倍です。そのためスキンケアをやりすぎると、かえって毛穴の開きが目立ってしまいます。
これはNG!スキンケアのやり過ぎになる習慣
では、どのようなスキンケアがやり過ぎになるのでしょうか?ここでは勘違いしやすいスキンケアのNG習慣について紹介します。
洗顔をしすぎる
顔に付着したホコリなどの汚れを落とすことは大切です。ただ、汚れを落とそうと力を入れた状態でゴシゴシ洗うと、肌の角質を傷つける可能性があります。角質が傷つけば、肌のバリア機能を弱めてしまう結果に。紫外線などの外からの刺激に弱い肌になりかねません。またターンオーバーも乱れてしまうので、さらに肌の状態は悪化していくでしょう。
化粧水や乳液のつけすぎ
化粧水は乾燥を防ぎ、潤いを与えるために重要なアイテムです。しかし、潤いを「閉じこめる力」は強くありません。化粧水のみを肌につけて放っておくと、多くの水分は蒸発してしまいます。蒸発するときには肌に必要な水分まで奪ってしまうことがあるため、できるだけ素早く乳液をつけるようにしましょう。
また乳液にも適正量があります。乳液のつけすぎによって油分が多く残れば、肌には逆効果です。10円玉あるいは1円玉くらいの量を目安としてみてください。
過剰なクレンジング
メイクが残った状態は、肌にとって大きなストレスになってしまいます。このためメイクをした日には、通常の洗顔の前にクレンジングが必要不可欠です。しかしクレンジングには、強い洗浄成分が使われているケースも多くあります。長時間クレンジング剤を肌に乗せ続けると、かえってストレスになるでしょう。
シンプルで適度なスキンケア方法
どのようなスキンケアがお肌にとっては良いのでしょうか?それは、シンプルな工程で済ませることです。本来お肌には、自力で綺麗な状態に整える力があります。その力を最大限に引き出し、足りないところをサポートするのがスキンケアと考えましょう。
まずクレンジングは化粧の濃さによって、どのようなタイプのクレンジングを選ぶか決めましょう。ナチュラルメイクであれば、クリームタイプなど肌の負担が少ないもので十分です。反対にアイメイクなどのポイントメイクをした場合や、汗・皮脂に強いファンデーションを重ねた日には、ジェル・オイルなどしっかり落とせるタイプの商品を使います。ただし敏感肌の人は、クレンジング成分によって肌トラブルを招きやすいので注意しましょう。
洗顔料はしっかり泡立てることが重要です。その泡を使って優しく撫でるように洗いましょう。また、洗顔後のすすぎは丁寧に。洗顔料が残ってしまうと、肌トラブルの原因になってしまいます。特にフェイスラインや髪の生え際はすすぎ残しが起こりやすいため、丁寧に行うようにしてください。
化粧水や乳液、クリームなどのアイテムは、まず説明書通りの量を使います。使用量が少ないと乾燥肌になるなど、本来の効果を得られません。反対に多すぎると、皮脂のバランスを崩しやすくなります。またつけるタイミングも重要です。お風呂上がりや洗顔後、すぐに化粧水をつけるようにしましょう。また化粧水のあとの乳液も、化粧水の蒸発を防ぐため早めにつけてください。
マッサージなどを行う場合には、決して力を入れずに撫でるように行いましょう。顔の場合、痛みを感じながら行うのは良くありません。肌にストレスをかけないように、マッサージ用のクリームをたっぷりと使って行うのが正解です。マッサージが終わったあとは、クリームをしっかり流しましょう。
アイテム | 効果 | 注意点 |
---|---|---|
クレンジング | メイクなどの汚れを除去する | ・肌状態やメイクに合わせたタイプを選ぶ ・こすらず、優しくつける |
洗顔 | ホコリなどの汚れを除去する | ・泡立てて、撫でるように洗う ・すすぎもしっかり行う |
化粧水 | お肌に潤いを与える | ・適切な量を守る ・お風呂上がりにすぐつける |
乳液・クリーム | 化粧水の蒸発を防ぐ | ・適切な量を守る ・化粧水をつけたあと、すぐにつける |
日頃から行っているスキンケアに、やりすぎている点はなかったでしょうか?肌トラブルを防ぐためにも、できる限りシンプルなケアを心がけるようにしてみてください。肌トラブルが起こったときは、肌の専門家に相談するのもおすすめです。エステサロンなどに通えば、肌悩みに合わせたケアを行ってくれるでしょう。理想的な美しい肌を手に入れるためには、セルフケアとプロのケアを組み合わせるのも一案です。