
目の下のクマに悩んでいる人は多いでしょう。なかには、生活習慣や食事に注意していてもクマがなかなか治らないと悩んでいるかもしれません。実は、病気によってクマの症状が現れる場合があります。ここでは、病気の症状になるクマについて解説しています。自分の症状に当てはまっていないかどうか、心配な方は一度チェックしてみてくださいね。
病気のサインとしてあらわれる目の下のクマ
クマの原因はストレスや寝不足、食事などさまざまです。人によってはクマが濃く表れててしまう場合もあります。主に生活習慣の乱れが原因とされるクマですが、病気が隠れている恐れもあるため注意が必要です。もしも病気が原因であれば、適切な治療を行うことが大切です。ここでは、病気のサインとしてあらわれるクマの症状を紹介します。症状が長引いて気になる方は、早めに医療機関を受診するようにしてくださいね。
うつ病
うつ病になると自律神経の働きが悪くなると言われています。その結果、血行不良を起こし、目や口の周りが青白くなるといった症状が現れてしまうのです。また、うつの症状で睡眠時間が減少することがあります。うつの症状に生活習慣の原因も相まって、青クマや黒クマが起こりやすくなるので注意してください。
*治療法
うつ病の場合、なかなか自分で気がつくことは難しいです。そのため疲労感や倦怠感、気分の落ち込みなどが継続するときには、無理をしないようにしましょう。安易に自己判断せず、専門の病院を受診してくださいね。
治療としては、カウンセリングや薬物療法がメインとなります。症状によって治療法が異なるため、医師の指示に従うようにしましょう。
バセドウ病
バセドウ病は甲状腺機能亢進症とも言われ、甲状腺でつくられるホルモンが過剰に分泌されてしまう病気です。甲状腺ホルモンは身体の代謝を活発にするためのホルモンです。発症すぐは妙に元気な感じがするのですが、エネルギーが必要以上に消費されてしまうので、徐々に元気がなくなり疲労を感じやすくなるでしょう。
バセドウ病は疲れやすい、動悸がする、体重が減るなどの症状が現れます。眼球が前のほうに突出してくるのも、バセドウ病の症状のひとつです。眼球突出があることで眼窩脂肪がでてくるため、目の下に影が現れるため、黒クマになってしまいます。
*治療法
治療は薬物療法や手術などが選択されます。バセドウ病は進行すると、心臓に過大な負担がかかってしまうので、できるだけ早く発見し、適切な治療を受けることが大切です。
皮膚炎
アトピー性皮膚炎や花粉症による皮膚炎もクマの原因のひとつ。
花粉やハウスダストなどアレルギー原因物質が目の周囲に付着し、かいてしまったりこすってしまったりなど刺激を与えてしまうと炎症が起こります。刺激が繰り返されてしまうと色素沈着になることもあり、放置するとクマを消すことが難しくなるので、早めに見てもらうようにしてください。
*治療法
アレルギー物質が目の周囲に付着しないように、メガネなどを使用するのも効果的です。また、アレルギーの症状を抑えるための薬物療法も有効な方法と言われています。アレルギーに悩んでいる方は、皮膚科などで相談するようにしましょう。
貧血
貧血は男性よりも女性に多い病気です。月経によって多くの鉄分が排出され、鉄分が不足することが原因と言われています。貧血の症状は、慢性的疲労やだるさなどです。
貧血で鉄分が不足すると、血液中のヘモグロビンの割合が減ってしまい、青クマを引き起こしてしまいます。
*治療法
基本的には食事が最も大切です。規則正しい生活を心がけるようにし、鉄分を多く含む食材を積極的に摂るようにしてください。レバーや魚、肉などを摂取し、足りない鉄分を補いましょう。
症状によっては、鉄剤などの服用を行う場合もあります。医師の指示に従いながら治療をすすめてくださいね。
肝臓や腎臓の疾患
肝臓や腎臓の疾患は、青クマになる原因のひとつと言われています。肝臓や腎臓は、老廃物を排出するために重要な臓器です。生活習慣の乱れによって、肝臓や腎臓への過度な負担がかかれば、臓器の機能低下してしまい、血行不良からクマの症状が現れるでしょう。
過度な飲酒や糖分の過剰摂取、疲労などで臓器が衰えていても、同じように症状が現れることもあるので注意してくださいね。
*治療法
腎臓や肝臓に負担をかけない食事が大切です。塩分の多い食事や、過度なアルコール摂取は控えるようにしてください。またカリウムを多く含む食材を摂取するのも良いでしょう。
状況によっては、専門的な治療が必要なケースもあります。早めに発見することによって、症状の進行を防ぐことも可能です。悪化させないためにも、できるだけ早く受診してください。
病気が原因のクマは病院で適切な治療を受けよう
病気が原因であるクマは、基本的にはクマ以外の症状が現れます。クマができたのと同時に、疲労感や倦怠感などの症状がある場合には、早めに医療機関を受診してください。
病気が原因のクマは、自分だけのケアでは解消することはありません。また症状を放置してしまうと、状態が悪化する可能性もあるでしょう。悪化させないためにも早期発見が重要です。気になる症状がある場合は、適切な治療を受けてください。
クマができた場合には、まず自分でできる最適なケアを行うようにしましょう。ケアを行っても症状が改善しない場合には、医療機関を受診してくださいね。
*青クマ
青クマができる主な原因は血行不良です。目の下の皮膚は薄いため、血管が浮き上がりやすくなります。とくに冬場は青クマができやすいので注意しましょう。
青クマができた場合には、目元を温めるようにしてください。ホットタオルやアイマスクなどを時折行うようにしましょう。目元のマッサージも効果的です。目元の血流をアップするように優しくマッサージをしましょう。
また食事にも注意が必要です。冷たいものの摂りすぎは血行の流れを悪くする可能性があります。常温や温かいものを選び、タンパク質やミネラルを多く摂取しましょう。
*茶クマ
茶クマの原因は色素沈着によるもの。紫外線や皮膚を擦ることによって引き起こされます。花粉症やアレルギー体質の方、目を擦るクセがある方、メイクの際に擦ってしまう方などは茶クマになりやすいと言えます。
茶クマの対策としては、保湿が重要になります。乾燥してしまうと、バリア機能が弱くなり症状が悪化しやすくなり、肌のターンオーバーも乱れてしまうため、しっかり保湿を行うようにしてください。紫外線対策として、日焼け止めや日傘などを使うこともおすすめです。
目元を擦らないことも大切です。目を触りすぎてしまうと色素沈着しやすいので、目元は優しく触れるようにしましょう。肌のためにもビタミンを摂取してください。食べ物だけでなく、ビタミン入りの美容液を使用しても構いません。
茶クマの場合、マッサージはNGです。マッサージを行うと、症状を悪化しやすいので注意しましょう。改善するために時間がかかるので、時間をかけてケアを続けていくことが大切です。
*黒クマ
黒クマは、他のクマとは異なります。皮膚自体の色が変化する訳ではありません。加齢などによって皮膚がたるみ、それが影となり黒いクマのように見えます。
黒クマの対策には、美容液や美容クリームがおすすめです。皮膚がたるまないように肌のハリをアップするようにしましょう。また目の周囲や顔の筋肉を鍛えることも大切です。目を5秒間しっかり閉じたあとで、ゆっくりと大きく目を開きます。この動作を繰り返しましょう。
クマの種類による対処法
原因 | 対策 | |
---|---|---|
青クマ | 血行不良 | ・目元を温める ・マッサージ ・温かい食べ物 |
茶クマ | メラニンなどの色素沈着 | ・紫外線対策(日焼け止めなど) ・目のこすりすぎ ・花粉症やアレルギーによるもの |
黒クマ | たるみなどの影 | ・美容クリーム ・目の周囲の筋力トレーニング |
どの種類のクマかを見極めるためには、目尻を優しく引っ張ってください。引っ張ったあとのクマの状態で判断することができます。
青クマの場合、引っ張ってもクマの位置が変わることはありません。茶クマであれば、皮膚と一緒にクマも動きます。黒クマであれば、引っ張ることによってクマは消えてしまいます。
自分のクマが、どの種類に分類されるかを正しく見極めてください。クマによっては、NGなケア法もあるので、適切な方法でケアするようにしましょう。
症状が改善しても消えないクマはプラズマ治療を
クマは一度できてしまうと、症状がなかなか改善しないことがあります。たとえクマの原因となる病気を治療したとしても、クマだけは残ってしまうケースもあるので注意してください。
クマを消すためには、自分で行うケアでは難しい場合もあります。クマを綺麗に消すためには、専門的な美容治療を行うのが最も有効と言われています。なかでもプラズマ治療は、化粧水や美容液などの成分を肌の深部まで導入することができる最新の美容法です。プラズマ治療を行うことによって、肌ツヤをアップするだけでなく、たるみを改善する効果も期待できます。
プラズマ治療は設定によって、到達させる深さの変更が可能です。弱いエネルギーであれば浅層部、強いエネルギーであれば深層部に到達します。レーザーなどの治療を行えば水分に反応してしまうので、組織を傷つけてしまう場合があり、色素沈着が起きてしまう可能性も高いです。
しかしプラズマ治療であれば、組織を損傷するリスクは低くなります。プラズマは色素や水分に吸収されることがないため、効率的にエネルギーを伝えることができるでしょう。つまり小さなエネルギーでも治療をすすめることが可能です。レーザーと比較しても副作用が少ないため、安全性の高い治療と言えるでしょう。
プラズマ治療は、エステや皮膚科などで治療を受けることができます。クマなどの状況次第で治療内容が変わってくるでしょう。治療回数や頻度、治療後のケアについては、スタッフと相談しながら決めるようにしてくださいね。
またエステや皮膚科であれば、肌に詳しい美容のプロが症状を診てくれます。美容のプロに肌の状態をみてもらうことで、クマができる原因へのアドバイスをもらうことも可能です。自宅での適切なケアと組み合わせれば、クマを早く改善することに繋がるでしょう。クマ以外の肌の悩みにも効果的なので、悩んでいる方は試してみると良いでしょう。
まとめ文
クマは、生活習慣だけが原因とは限りません。うつ病や腎疾患などが原因となることもあるので注意が必要です。病気の場合、早めに最適な治療を受けるようにしましょう。また、セルフケアだけでクマが治らないときは、エステサロンなどでのプラズマ治療が有効と言われています。クマに悩んでいる人は、一度試してみてくださいね。